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web系な備忘録

私が忘れてもブログがあるもの

サイボウズ主催の学生向けイベント「エンジニアの未来サミット」に参加してきました!

 エンジニアの未来サミット | Cybozu Inside Out | サイボウズエンジニアのブログ
 小飼弾さんとはまちや2さんが講演するとか行くしかないですよね。実際、行って大正解のイベントでした。面白かった〜。

小飼弾さん「ものづくり日本の終焉とIT業界の未来」

 家電量販店でのWin8の売り方を題材に終焉っぷりを語る。
 タッチパネル、ディスプレイが可動してタブレットとしても使えることを売りにするべき機種のはずなのに、普通のノートPCのように開いた状態で置かれている、タッチ範囲である画面上に「タッチパネル」と書かれたシールが貼ってある、ディスプレイが後ろに回転されることを全く考慮していない位置にポップが貼られている、国産アピールシールがベタベタ貼られている、などなど……。
「買った人の使い方を想像させる展示ができていない」
「エンジニアは自分の作ったものがこんな展示をされていたら、怒っていい」
 と、Apple Storeでの展示方法(電源コードが刺さってるぐらいで基本的には置いてあるだけ)を引き合いに出して熱弁。
 最終的には
「技術者は自分が使って気持ちいいものを作ろう」
「自分の大切な人(家族・友人)に勧められるものを作ろう」
 と締めくくっていました。

はまちや2さん「IT技術は目的ではなく、手段である」

 スライド1枚目に「こんにちはこんにちは!!」と書いてあって和む。
 基本的には、エンジニアという職業は正解だよ! というお話。潰しがきくし、給料もいい。給料は転職で上げるべきという話も。多くの企業は、一度入ったらなかなか給料は上がらないと。確かに……。
 職人エンジニアと、職業エンジニアの話。
 職人エンジニア……技術がすごい。めちゃくちゃすごい。気づいた時には作っている、根っからのエンジニア。ただし、ビジネス方面とか、電話応対とか、そういった面はからきしの場合が多い。
 職業エンジニア……技術はそこそこ。ビジネスも多少わかってる。いろいろできるバランスタイプ。
 開発部隊としては、職人の方がありがたいことは多い。ただし、その人の凄さを人事は見抜けないことが多い。職人エンジニアも、ビジネス方面や交渉スキルを磨いて視野を広げた方がいい。一人じゃ作れないような大きなものを作りたくなったときに、そのスキルが必ず必要になる。
 企画や営業も、何か小さいアプリでもいいから、プログラムを書いてみた方がいい。
 生きているうちに良いものを世に残そう!

パネルデイスカッション

 サイボウズ・ラボの竹迫さんと技術評論社の富久さんを加えて参加者の質問に答えていっていました。
 参加者の質問も面白いものが多かったし、回答もなにか準備していたのでは?というぐらい充実していて、とても面白かったです。
「なぜアメリカからしかFacebookGoogleのような大企業が出ないのか?」という質問への回答のどこかで「TwitterやFBの『〜分前』という表現は、国内に時差があるアメリカならでは」とあり、目から鱗でした。

懇親会

 その後、4つのテーブルに分かれて、各講演者と懇親会!
 はまちや2さんにこんな質問をしてみました。
「日記CGIやブログの時代は、ネット上に本名や個人情報は出さないという意識がわりと根付いていたと思う。でも最近はfacebookも流行っているし、本名や顔を平気で出している人が多い。そのくせ、パスワードとか細かいセキュリティは気にしている。このような風潮は今後どうなると思いますか?」(とても抽象的!!)
「その指摘は正しくて、ぜひ友人に話してあげてほしい。英語圏で皆平気で実名にしているのは、実名を出しても個人を特定しにくい(JohnとかMichaelとか同じ名前が多い)という話もある。日本はもっと名前がユニークだし、粘着質だしw、気をつけた方がいい。アドバイスとして、ああいったサービスではいくつかアカウントを作るといい。本名で「今日はいい天気ですね」とか当たり障りのないことしか言わないアカウントを作っておくことで、検索されても「なんだこれしか書いてないのか」と、そこで調べられるのを止められる。本名に似た別名とか、本名とは関係ない別名とか、とにかく違うアカウントで「TDL行ってきた!」とかやるべき」
 友人にこういう話をしても「気にしすぎ」とか「自分で出していいことしか書いてないから大丈夫」と呆れられることが多かったので、同意していただけて嬉しかったです。自分の意見に自信が持てましたし、自分のネット観が大きくずれていないことにホッとしました。

終了後

 懇親会後には、学生たちでご飯に行きました。
 学生でありつつもベンチャーでもう働き始めている人や、M2、就活生、プログラミング未経験の子、ギーク感漂っている人、色々いて面白かったです。またどこかでお会いしましょう!

感想

 弾さんの「自分が使って気持ちいいものを作ろう」には、全くその通りだと思う一方で、ユーザとエンジニアが遠いジャンルというのはあると思う。
 例えば、Web系なんかは特にそうで、ソーシャルゲーム系の企業の社員がソーシャルゲームに興味が無く、家族にも薦めない、なんてことはよくありそう。コミュニケーション系サイトだって、ギャル向けサービスを作ってるのが、ギャルとは程遠いおっs……お兄さん達なことはすごくありそう。むしろギャルがサービス作ってたらそれだけでバズる。
(某メーカーが女性社員だけで女性向けノートPC作って、確かにバズっていた。批評も多そうだったけど……個人的には結構好きなデザイン。だからって買い替えはしないけど、、、)
 そんな状況の中で「自分が使って気持ちいい」「大切な人にも勧められる」という、いわゆる万人受けするものを作るのは難しいだろうなと思う。自分的には超絶便利でクールなサービスだと思っていても、多くの人にとって需要はないとか、需要はあったけどそのユーザ層が自分とかけ離れていてUIが合っていないとか。
 それを埋めるために、はまちや2さんが言っていた「交渉スキルを磨け、視野を広げろ」というのが大事になるのだろう。類は友を呼ぶというように、人は基本的に同じような人で固まってしまう。同じ学校の人、同じ趣味の人、同じ価値観の人。仲間と交流することはそりゃ楽しいけれど、世の中にはもっととんでもなく自分とは違う人がいることを知って、自分と異なる価値観に触れることが、自分の欲求を満たし、自分以外の人の欲求も満たせるものづくりの正攻法なのだと思う。(すごく当たり前の結論に至ってしまった)
 自分の作りたいものを貫き通して、それを気に入ってくれる人だけに提供する、というのがエンジニアとしての一つの理想ではあるけどね。
 私は「色んな人に使ってもらいたい、楽しんでもらいたい」という気持ちの方が強いので、ちゃんと色んな人と接していかなくては。勉強会に参加して頭いい人々に出会って自分も頭良くなった気分だけ味わってちゃダメだなあ。オフ会もよく行くけど、所詮趣味(音楽)のつながりなので、共通項がある。もっと自分に遠い人に会ってみたい。やっぱギャルかな……。